日本の木造住宅が危ない!外来種のシロアリが急増中

住宅建築コーディネーターの竹内です。

今回は木造住宅の天敵であるシロアリについてです。

日本のシロアリとは全く違う侵入経路や生態の外来種『アメリカカンザイシロアリ』という今までの防除が全く通用しない脅威のシロアリについてです。

もともと日本で被害を及ぼしてきたシロアリと言えば、

『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』が代表的なシロアリです。

これらは湿った木を好み、「蟻道」という土や排泄物で作ったトンネルのような道を作り、地面から家の中に侵入してきます

この蟻道が発見されればシロアリの被害に気づくことができます。

目次

アメリカカンザイシロアリは進入経路が違う

アメリカカンザイシロアリは直接飛来してきて、屋根裏や2階部分から侵入してきて巣をつくります!

カンザイとは「乾材」と書きますので乾燥した木材を好みます。

個体数が少なく食害スピードも遅いため、アメリカカンザイシロアリが家屋に侵入していることに気づくまで時間がかかります。

そのため、知らぬ間に被害が広がっているというケースが多いようです。

木材の中に巣をつくり、巣の木材の表面には、虫孔(糞孔)と呼ばれる3〜4mmの丸い穴をあけ、フンを排出します。

虫孔(糞孔)は1箇所のみのケースや、複数箇所にあるケースなどさまざまです。

落ちているフンを見つけた場合は、近くの木材の内部にアメリカカンザイシロアリが生息している可能性が高いでしょう。

フンは乾燥した砂粒状で約1mm程度の大きさです。

その近くの木材を叩いてフンが落ちてきたらそれが生息部です。

今までの防蟻処理だけでは防げない

現在の木造は地盤から1mの高さまで防蟻処理をするように決められています。

これは今までのシロアリが地面から侵入してくるからこのように決められています。

しかし!

アメリカカンザイシロアリは2階からも進入してきます。

ということは、1階から屋根まで全ての木材に防蟻処理をする必要があります!

ホウ酸塩処理が効果的

ホウ酸塩処理は短期間での駆除効果は期待できませんが、 分解されることなくゆっくりと木材内に浸透拡散し、長期間に渡って被害を抑制してくれます。

新築時に家全体をホウ酸塩処理すれば、床下から屋根裏まで被害を抑える事ができるので安心です。

これから新築を検討されている方は

全ての木材にホウ酸塩処理をしてもらうように住宅会社に依頼することを強くおススメします!

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この記事を書いた人

竹内伸夫のアバター 竹内伸夫 グランダクト代表

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